1次試験の勉強方法(7)中小企業経営・中小企業政策

中小企業診断士

このブログでは、ごく普通の30代男性会社員が9ヶ月と長期の育休取得し、 その期間も生かして独学で中小企業診断士試験に合格した体験を発信しています。

今回は一次試験の科目「中小企業経営・中小企業政策」の独学・無理なし・コスパ良しな勉強方法を独自色強めに紹介します。

「中小企業経営・中小企業政策」の概要

二日間にわたる一次試験のフィナーレを飾る科目、それが「中小企業経営・中小企業政策」。
その名の通り「中小企業経営」と「中小企業政策」が合わさった科目です。

お昼休み明けに1科目だけなので気が抜けて眠くなってしまいそうですが、最後までがんばりましょう。
40問ちょっとで90分ですが、暗記科目なので時間が余りやすいです。
私も途中退出しましたが、けして自信があったわけではなく、見直し二回しても60分しか経っておらず暇すぎたからです。

私流「中小企業経営・中小企業政策」の勉強方法

使用したテキスト・問題集

知識のインプットに用いるテキストですが、スピードテキストは使いません。高いので。3,000円近くします。

「中小企業経営」の問題が参照する中小企業白書や小規模企業白書は、中小企業庁のホームページから無料で見られます。
なお試験当日までに当年度の白書も公開されますが、試験範囲は前年度の白書なのでご注意ください。

「中小企業政策」の知識については、最新年度版のポケットブックでインプットします。
1,000円ちょっとと安いですし、「経営法務」「経営情報システム」も含まれるのでオトクです。

いずれも、スピード問題集でアウトプットを何回も繰り返し、理解度をモニタリングします。
一次試験までにスピード問題集は4周回しました。

「中小企業経営」

「中小企業経営」って経営学のことを聞く科目かと思いきや全く違います。
中小企業白書や小規模企業白書に出てくる統計データの正誤を問うものです。
わかりにくい名前ですね。

突然ですが、私は「中小企業経営」の問題が一次試験・二次試験を通じて最も嫌いです。

なぜなら、暗記した知識が細かすぎて覚える意味が試験合格以外に無いと思うからです。

大企業と中小企業のどっちが多いか、みたいな質問はいいとして、5%と10%のどっちか、8割と9割のどっちか、みたいな細かい質問ってしょうもないなあと思ってしまいます。

もちろん暗記に自信のある方は白書に出てくるグラフを数値まで全部覚えればいいと思いますが、そうでない私は細かい数値を問う問題は捨てることにしました。

基本はスピード問題集の問題をひたすら解いたあと、対応する白書のグラフを読み返します。
またポケットブックには主要な統計データが載っていますので、スキマ時間に読んで頭の片隅に入れます。

「中小企業政策」

対して「中小企業政策」はズバリ中小企業向け政策の知識を問う分野でわかりやすいです。
診断実務でも使える知識なので、その後も考える方は力を入れて勉強しましょう。

といっても2日目の科目にふさわしく、ひたすら暗記でインプットです。
そこまで細かく覚える必要はないので、ポケットブックで十分です。
毎年のように政策が変わるので、やはり最新年度版で。

ちなみに、毎年度必ず、中小企業もしくは小規模企業の定義を問う問題が出ます。
試験対策のブログのほとんどが、ここは絶対に落としてはダメと書いています。
確かに得点源になりやすいんですが、もし試験でわからなくてもパニックになる必要はないです。
せいぜい1~2問ですし、ここで落としても合格基準には十分にたどり着けます
焦らずリラックスして受けましょう。

過去問は?

「中小企業経営」は前年度の白書のデータでないと意味がないので、試験科目の中で唯一、過去問演習を中心とする重要性は低いです。
けして古い統計データを間違って覚えないようにしましょう!
メインは問題集で、過去問は設問の形式に慣れる目的くらいで使えばいいでしょう。

一方で政策はほとんどが長年にわたって中身に変更がありませんので、「中小企業政策」は他科目と同様に過去問を繰り返し解くことが重要です。

いずれにしろ、TACの過去問題集は古いデータや政策の問題には「参考問題」と特記してありますので、間引いてしまうことも可能です。
効率的に取りかかりましょう。

最終的には直近5年分の過去問を4周回しました。

学習スケジュール

「中小企業経営・中小企業政策」の学習は、7科目の中で最も遅く、2021年2月に開始しました。
一次試験の6ヶ月ほど前です。

問題集と合わせると、おおまかに
問題集1周目→問題集2周目→過去問1周目→問題集3周目→過去問2周目→問題集4周目→過去問3周目→過去問4周目
の順番で学習しました。
問題集4周目からは育休に入っていたため、加速させることができました。

ただ4周目ともなると、知識の上澄みはほとんど期待できなくなっていました
周回数自体よりも、いかに試験の直前まで手をつけられるかが、本番でちゃんと知識を引き出せるようになるには大事ですね。

私の試験結果は…

以上のような勉強方法により、私が令和3年度の一次試験「中小企業経営・中小企業政策」であげた得点は…

63点
※自己採点

合格基準ぎりぎり、全科目を通じて最低点です。
しかも「中小企業経営」のほうが「中小企業政策」より正答率が高いという。。。
「中小企業経営」って雰囲気だけでなんとなく正答にたどりつきやすいので、そのせいかと。
対して「中小企業政策」は覚えるしかないので、暗記が苦手な私がたくさん間違えるのは妥当でした。

でもポケットブックでは足りずスピードテキストが必要だったとは今でも思いません。
同じ戦法の「経営法務」「経営情報システム」は70点を超えたので。
科目合格率が7.1%と、近年では令和元年度に次ぐ低さだったので、令和3年度が難化したということでしょうね。

というわけで、暗記が得意な方は得点源にして、苦手な方は少しでも合格基準に届くようもがき続けるようにしましょう。
いずれにしろ暗記系科目は試験直前まで手をつけることが重要です。

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