このブログでは、ごく普通の30代男性会社員が9ヶ月と長期の育休取得し、 その期間も生かして独学で中小企業診断士試験に合格した体験を発信しています。
今回は、中小企業診断士の2次試験対策を始めるにあたり、確認したいポイントを紹介します。
概要
2次試験は過去問題集を中心に対策すると思いますが、学習を開始する時点で確認したいポイントを以下4点紹介します。
- 問題文を印刷・コピーする
- 色々なメモ・マーキングを試してみる
- 回答作成だけでなく復習も十分に
- 解く過去問の年数は多すぎず少なすぎず
唯一解を授けるなどという高尚なことはとてもできませんので、あくまでチェックポイントとして参照してください。重要なのは自分なりの方針を早めに決めること、後で簡単には変えないことです。
ポイント
問題文を印刷・コピーする
2次試験は記述で回答する形式で、回答を作成するために問題文(与件文)や設問のキーワードを抜き出して整理する必要があります。
この作業の過程で与件文や設問にメモやマーキングを施すことになりますが、もし過去問題集そのものに記入してしまうと消せなくなって、二回目以降は残った状態です。
メモやマーキングも回答テクニックに含まれるため毎回の演習で実践したいところなので、常にまっさらな与件文を用意すべきです。したがって、与件文と設問を複数部、印刷もしくはコピーしておきましょう。
複数年度の各4事例が複数部ずつ必要なので、特にコピーだと1,000円の大台に届くほどの金額になりますが、必要な出費なので惜しまず資金を投じましょう。ちなみに私は、コンビニの半額だったので、某スーパーマーケットでコピーしていました。
色々なメモ・マーキングを試してみる
メモやマーキングが必要なのはおそらく全員に共通していますが、その方法は様々です。
合格体験記やSNSでよく言われるのが複数色の蛍光マーカーによる色分けしたマーキングですが、別にこだわる必要はないです。SWOTごとや設問ごとなどで異なる色を塗ればわかりやすいというメリットもあれば、塗り間違えが直せない・ペンを持ち替える時間のロスというデメリットもあります。
私はシャープペンシルで気になるキーワードに線を引く・丸を付けるだけでした。塗り間違えや持ち替えのデメリットが無いことがそのままメリットで、また単調な表示でわかりにくいというデメリットを個人的にはあまり感じなかったためです。
重要なのは、色々な方法を試してみて自分に合った方法を早めに見つけることです。見分けるポイントは前述の通り、キーワードの抜け漏れ度合いに明確な差がつくか、塗り間違えや持ち替えのロス(および精神的ストレス)を許容できるか、と考えます。
回答作成だけでなく復習も十分に
2次試験の過去問を解く際に、単に回答作成の80分だけですむかというとそんなことはなく、むしろ作成した自身の回答を見直して、筋が通っているかとか必要なキーワードは入れられているかとか、復習にかける比重(≒時間)も同じくらい必要になります。これが無いまま回数だけ回しても回答したこと自体に満足してしまいますし、大した成長は見込めないので、苦しいですがしっかり重視しましょう。
最初は効率が良くないので1事例あたりトータルで3時間(180分)くらい見ておいたほうがよいかもしれません。まとまった時間が取れなければ、たとえば回答作成は夜で復習は朝、というように分かれてしまってもよいと思います。
解く過去問の年度数は多すぎず少なすぎず
大手予備校の過去問題集は直近5年度分であることが多いですが、さらに「ふぞろいシリーズ」の「10年データブック」を活用すれば、平成19年度以降の15年度分以上を解説付きで演習することができます。
とはいえ試験問題を広く解けばよいかというと必ずしもそうとはいえないと思います。特に1次試験後から2次試験対策を始めるような総勉強時間が少ない中では、1年度あたりにかける時間が少なくなってしまいます。
とりわけ過去問演習というのは一周で終わらず二周三周と繰り返すことで本試験で似た論点が出題されても確実に得点を確保できるようになります。したがって、最低でも二周、できれば三周できるような年度数を、本試験までの総勉強時間から逆算しておくと効率的です。この際、前述した復習の時間も含めるのを忘れないようにしましょう。
とはいえ5年度分だけだと論点がある程度限定されてしまうので、より昔の年度の試験を解かないにしても論点だけは押さえておくと、より効果的です。私は使わなかった(存在さえ知らなかった)ですが、LECの過去問総ざらい道場という講座が、その目的に適しているようです。
結論
問題文(与件文)と設問の印刷・コピーはさすがに疑問の余地はないはずですが、メモ・マーキングの方法や過去問演習の年度数は人によって最適解が様々です。
繰り返しますが、重要なのは自分なりに「コレだ」という方針を早めに決めることです。結局はブレずに貫き通すことが、停滞や退行を抑えて着実に実力を伸ばすのに最も必要だと考えます。
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