「よく忘れ物を取りに戻る人」は本当にだらしないのか?

暮らし

唐突ですが、私は一旦家を出たあと、家に戻ることが多いです。最寄り駅に向かう道中で忘れ物に気づき、取りに帰るためです。

今これを書いている日の朝も一度戻りました。妻からは戻るたびに「また何か忘れたの…?」と若干あきれた反応をされます。振り返れば私の母も忘れ物を取りによく家に戻ってくる人で、父と一緒に私も母のことをからかったものです(そしてそれは今まさに自分に返ってきている)。

 

けれども、「よく忘れ物を取りに戻る人」は、本当にだらしないのでしょうか?

 

忘れ物を取りに戻るのは、忘れ物をしたことに気づくためです。忘れ物をしたことに気づくのは、家を出てからも何か忘れ物をしていないか頭の中で考えているためです。

「よく忘れ物をする人」は一見してよく似ていますが、そういう人は目的地に着いて忘れ物が必要になる場面まで、忘れ物をしたことにすら気づいていないはずです。そして実際に忘れ物により何らかの不都合が生じている可能性が高く、その場合は「だらしない」と言われてもしかたないと思います。

この点、忘れ物に気づいたり、忘れ物が無いか思考を巡らせたりするなど、不都合が生じないよう努力しているぶんだけ、「よく忘れ物を取りに戻る人」のだらしなさはずっと些細なものだと思っています。

 

また「私は忘れ物をしないよ」という人の中には、実際には「忘れ物をしたという事実を忘れている・気づいていないだけ」という人もいるのではないでしょうか?すなわち、「忘れ物があったときには出先で同じものを買って困らなかったので気に留めなかった」というパターンです。ビニール傘が家の中にたまるタイプの人ですね。

そのような人と比べ、忘れ物を取りに帰ることで余計な出費をしない点で、むしろ「よく忘れ物を取りに戻る人」のほうが金銭面ではしっかりしているとも言えます。

 

以上より、「よく忘れ物を取りに戻る人」は、周囲が思っているほどいいかげんでだらしないわけではない、ということになります!

こんな風に弁明すること自体にさほど大きな意味は無いのですが、「よく忘れ物をする人」と同列にされた経験もある「よく忘れ物を取りに戻る人」からの精一杯の抵抗です。

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