このブログでは、ごく普通の30代男性会社員が9ヶ月と長期の育休取得し、 その期間も生かして独学で中小企業診断士試験に合格した体験を発信しています。
今回は、復職間近に長期育休を振り返り、できたこととできなかったこと、そしてこれからのことを考えます。
長期育休を決意するまで
2020年夏に妻の妊娠が発覚した時点では、育休を1ヶ月くらい取ろうかなと軽く考えていました。
ところが四日市市はいわゆる育休退園が存在する自治体で、長男が2021年6月末に退園を余儀なくされることが判明しました(次男の誕生は2021年4月)。
妻が育休とはいえワンオペで二人を見てもらうのは負担が大きく厳しいと判断し、7月から11月初めまでの育休を申請しました。
さらに長男の赤ちゃん返りが非常に激しく、妻が疲弊していくのを見かねて、2022年3月までの育休延長を決意しました。
幸い上司の理解を得られ、通算9ヶ月の育休を取得することができました。男性では長く取得したほうだと思っていますが、期間の長さだけでなく、何ができたか、何ができなかったか、振り返ることが大切だと思っています。
できたこと
育児・家事の負担を平準化する
長男の育児では、着替えや離乳食は妻に任せてしまっていました。育休も二週間だけだし得意なほうがやればいいか…という気持ちになっていました。
でも次男の場合は長い育休を生かして、できるだけ全ての育児・家事を私も何とかできるようにしました。結果として妻と私で負担の差を小さくできたと思います。ママに「なんで私ばかり…」と思わせなくする、それが男性育休の主目的の一つだと思います。
属人化の解消として以下でも紹介しています。
時間を気にせずいっぱい遊んであげる
次男の育休ではありましたが、長男と時間を気にせず遊んであげられたのも、大きなことでした。
保育園を退園したあとも、なるべく同じようにいろんなおもちゃで遊んでほしいし、大人と一緒に話しながら遊んでほしいと思ったので、育休でずっと家にいるのをいい機会にしました。
近所の公園にもよく行きましたが、次男が生後6ヶ月を過ぎたころから子育て支援センターに頻繁に通うようにしました。元は保育園だった施設を転用したもので、おもちゃがたくさんあり広い園庭も備えるので子どもたちは夢中で遊べますし、スタッフの方々も多くいて安心でした。どの自治体にもあるのではないかなと思いますので、気になる方はぜひ調べてみてください!
ママに休息を与える
これも男性育休の大きなメリットでしょう。
次男の授乳その他もろもろと長男の赤ちゃん返りで日に日に疲弊していった妻ですが、子どもたちから離れて一人になる時間を作って、気分転換と回復に充ててもらいました。パパママ両方が育休を取るメリットの一つだと思いますし、私も二人を同時に見るのがだんだん上手(合理的?)になりました。赤ちゃん返りはありながらも長男が以前より私になついてくれるようになった気もします。
できなかったこと
平日にレジャーへお出かけする
妻も私も温泉が好きなので何回か旅行へ出かけましたが、子どもが楽しめるレジャー施設などにはほとんど行きませんでした。特に長男は3歳になったので、牧場やキャンプなど自然の中で楽しめるレジャーに連れて行けば、幼いながらも何か感じるものがあったのかもしれません。育休中で平日に出かけられるというメリットを、もっと活用すべきでした。
子どもにパパをママより好きになってもらう
これが最大の反省というか改善できなかった課題でした。
次男は完全母乳にしたからか、妻との時間が長くなることを私も当然のことと受け入れてしまい、結果パパよりもママ好きになりました。
またそもそも長男の赤ちゃん返りで妻にべったりになったことから育休延長したわけですが、次男と同じかそれ以上に愛情を持って接したつもりでも、長男の赤ちゃん返りを直すことはついにできませんでした。
妻がいない時間を意識して作ることで子どもたちも私との時間に慣れてきたのは収穫ですが、ママ>パパの構図を覆すところまで行けなかったのは、心残りです。
ママに感謝を伝える
一日が終わって布団に入るとき、今日は何回妻に感謝を伝えただろうか?とときどき考えます。
育児や家事をがんばる妻に対して、心の中では感謝していても、実際に「ありがとう」と口に出せなかったことが山のようにあります。たいてい、今さら恥ずかしいとか、さっきも同じことで言ったしいいか、みたいなしょうもないことが理由です。
もっとたちが悪いのは、やってもらって当たり前と思うようになり、心の中でさえ感謝しなくなることです。後で気づいて悔いることが何度もありました。
一日のうち、1回よりも10回、10回よりも100回、いくら感謝しても感謝しきることはないのだから、「今日は十分にありがとうが言えたぞ」と思う日なんて来るはずがないと思うのです。
これからのこと
というわけで、できたこともできなかったこともいっぱいありましたが、男性が長期の育休を取得する意義は確実に見いだすことができたと振り返ります。
- 得意苦手を受け入れたうえで育児や家事を覚えられた
- 子どもたちがパパとの時間に慣れてなついてくれた
- ママが休息するやり方を見つけて実践してもらえた
2022年4月より私が復職し、また同時に長男も保育園に通い始めることになります。家には妻と次男だけになり、3月までよりは穏やかな日々が始まることと思います。
それでも、次男の育児を私がおろそかにしていいわけではありませんし、ママと離れる時間が長くなった長男の赤ちゃん返りが、さらにエスカレートするかもしれません。
復職で私自身も肉体的・精神的に負担がかかることは正直不安ですが、育休期間でモノにした育児・家事の経験を無駄にしないためにも、家庭本位という信念を忘れずに、楽しんでやっていけたらと思います。
その際は合わせて、たとえ足りることはないとわかっていても、感謝の言葉を妻へ添えて。
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