1次試験の勉強方法(6)経営情報システム

中小企業診断士

このブログでは、ごく普通の30代男性会社員が9ヶ月と長期の育休取得し、 その期間も生かして独学で中小企業診断士試験に合格した体験を発信しています。

今回は一次試験の科目「経営情報システム」の独学・無理なし・コスパ良しな勉強方法を独自色強めに紹介します。

「経営情報システム」の概要

二日間にわたる1次試験のうち、二日目の第2科目である「経営情報システム」。試験案内によれば、情報通信技術に関する基礎的知識と、より経営戦略に関わる経営情報管理に大別されます。

中小企業診断士資格取得を目指す方に中小企業診断士試験のご案内です

午前の科目として例外なく全25問・試験時間60分です。暗記科目なので、最後の設問まで手を付けたり、見直したりする時間的余裕は生まれやすいです。

「経営情報システム」の特徴

おおむね科目全体を通じて、用語の意味そのものを問う問題が多いです。「企業経営理論」や「経営法務」のように、もっともらしい難解な文章から誤りを見つけなければいけない設問はほとんどありません。

そのため、とにかく記憶に定着させることが得点アップに直結しやすいです。「運営管理」や「中小企業経営・中小企業政策」ほど範囲も広くないので、1次試験が近づいてから一気に詰め込んでもよい科目でしょう。

ただし、俗に言うパソコンに弱い人は、アルファベット略称の専門用語ばかりで拒否反応が出る恐れがありますので、早めに覗くくらいはしておくことをおすすめします。

ちなみに、近年の情報セキュリティ対策に関する法律改正やガイドラインなど、時事問題的な設問も少し出ます。また統計の分野からも少し出るので、品質管理検定の資格を取得した人などは得点しやすいです。とはいえ、いずれも設問数は少ないので、本試験では「その場でそれっぽい選択肢を選ぶ」というやり方が最も高コスパだったりします。

私流「経営情報システム」の勉強方法

テキスト

他の暗記科目と同様に、知識の習得(インプット)はTACのポケットブックだけにしました。見慣れない用語はありますが、覚えてしまえば用語の意味を問う問題には対応できるため、インプットだけでも安く済ませようと考えました。パソコン関係の知識もある程度持っていたことも追い風になりました。

後からTACのスピードテキストを見てみましたが、図が多く使われていてわかりやすいですね。イメージしながら覚えるのが好きな方、パソコンやプログラム関係に疎い方には効果的だと思いました。

問題集

暗記科目は知識の習得(インプット)に熱中してしまいがちですが、それだけでは問題が解けるようにはなりません。問題演習(アウトプット)を繰り返すことで、理解度を把握するとともに、知識のさらなる定着を図れます。問題が解けることでモチベーションの維持・向上も期待できます。私が使用したのはTACのスピード問題集です。

問題演習では正答を当てることは手段であり目的ではありません。なぜその正答にたどり着いたか、なぜ他の選択肢は誤答なのかまで、答えられるようになってこそ本当に理解していると言える状態です。

過去問

最も重要なのが言うまでもなく過去問演習で、本試験の問題形式に慣れること、また本試験の出題傾向を知ることができます。正答を当てるだけでなく、正答や誤答の根拠を説明できるほど理解を深めてこそ、本試験で初見の問題にも対応できるようになります。

過去問を解くだけなら診断協会のホームページに載っている問題と解答を活用すればお財布には優しいです。が、過去問題集には解説も付いており理解がスムーズになるほか、周辺知識も合わせて獲得できるためコスパは良いです!と私も使用しました。

学習スケジュール

「経営情報システム」の学習は、7科目のうち6番目、2021年1月に開始しました。1次試験の7ヶ月ほど前です。

問題集と合わせると、おおまかに以下の通りです。

1月〜2月:問題集1周目→問題集2周目
2月〜4月上旬:過去問1周目
4月下旬〜7月上旬:過去問2周目
7月下旬〜8月:過去問3周目

問題集の1周目でけっこう解ける感覚があったので、2周目の後からすぐ過去問に移りましたが、これが功を奏しました。1周目から合格基準前後に達しており完全初学にしては得点が取れる科目とわかったためです。

中小企業診断士・1次試験・過去問1周目の得点を公開
本試験の4~6ヶ月前に解いた、1次試験7科目・過去問1周目の得点を振り返ります。1周目がほとんど赤点でも最後は合格できます。設問に慣れる段階と思って割り切りましょう。

とはいえ得意科目と呼べるほど知識の深化が見込めるかというと自信がなかったので、合格基準を確保したと判断した後は、他の苦手科目に時間を振り分けました。7科目の中で「経営情報システム」が最も勉強時間の短い科目となりました。

私の試験結果は…

以上のような勉強方法により、私が令和3年度の一次試験「経営情報システム」であげた得点は…

76点

「経営法務」ほどではないですが、本科目も実力以上の得点が上振れで出せたようです。実際、解き終わった感触はそれほど良くなく、(合格基準ぎりぎりかな)という感想でした。迷った2択でことごとく正解できたのでしょう。

令和3年度の科目合格率は10.6%でした。平成29年度から令和2年度までは20%を超えていましたので、久しぶりに難化したことになります。科目合格とか保険受験に頼りすぎるリスクはこういうところにあるんですよね。

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