現在暮らしている三重県四日市市や周辺の気になる情報も、ときどき発信していきます。
今回は、市長の所信表明で登場した「垂坂1号線」なる道路について調べてみました。
市長の所信表明で登場した「垂坂1号線」
令和5年2月に開催された四日市市議会・定例月議会。第1日の森智広市長の所信表明の中で、「垂坂1号線」なる名称が登場しました。(20:56~)
はて、初めて聞く路線名です。四日市市の都市計画道路の一覧を見ても見当たりません。

都市計画道路というのは「地名」と「地名」を結ぶ名称になっている路線が多いので何となく予想できたりもするのですが、「垂坂1号線」だとおそらく垂坂町内を走る路線だろうというくらいしか思いつきません。
現在の「垂坂1号線」の場所
「垂坂1号線」を検索エンジンで検索してみると、いくつか四日市市のページが出てきます。その中で、以下のリンクで垂坂1号線の路線位置が書かれた図を見つけました。
これによると、垂坂1号線は北勢バイパスに接続する路線のようです。実際の地図と見比べながら探してみると、以下の区間が該当するようです。北勢バイパスから北西方向に伸び、初めの交差点で垂坂平津線と交差するまでの区間になります。
ちなみにこのまま直進すると、キオクシア四日市工場を貫き、四日市大学や四日市看護医療大学の前を通りながら緩やかにカーブし、四日市東ICのすぐ南東で富田山城線(三重県道64号上海老茂福線)と接続します。

「垂坂1号線」の工事中区間
さて現在の垂坂1号線の位置はわかりましたが、森市長の述べた「整備」とは何を指したのでしょうか?
現在、北勢バイパスが南端となっている垂坂1号線ですが、ここからさらに南に延伸する工事が進められているのです。

南側でどこに行き着くかは明確な情報が見つかりませんが、以下リンク先から推定することができます。
この写真によれば、少し南に下ったあとに一気に曲がって東に進んだあと、ミニストップの東側で環状1号線に接続すると思われます。実際に現地でも工事が進められていました。
今回紹介した区間が開通すると、キオクシア四日市工場から環状1号線にすぐに出られるようになります。とはいえ環状1号線のこの区間は住宅街を走るばかりで、産業上のメリットがどれだけあるかは不明です。北勢バイパスや富田山城線(三重県道64号上海老茂福線)には現道ですぐに出られますし…ともあれ新しい道路の開通はわくわくさせられます。
工事の進捗
工事日程の更新(2024年3月)
2024年1月某日に北勢バイパス側の接続部を見に行きました。当初は1月までとなっていた工事完了日が3月15日となっていました。

3月15日を過ぎてから、今度は環状1号線側の接続部を見に行きました。工事の名前に(その2)と書かれ、工事完了日が一年先の令和7年3月31日となっていました。そうきましたか…。公共事業とはさもありなん。

道路の整備も大詰め(2025年2月)
上記から1年近く経過した2025年2月、工事は大詰めを迎えた様子でした。交差点から続く道路は舗装が完了して、ガードレールも整備されているようです。直交する北勢バイパスと同じくらいの高さまで嵩上げされているのですね。ここから林の中を一気に下って、環状1号線に至ることになります。

環状1号線との交差点の近くではもう少し近くから整備状況を見ることができます。林を抜けて盛土の上を走る様子が見えます。

歩道も両側にしっかり整備されています。

ちなみに交差点の反対側でも、通行止めにして工事が行われていました。同じ改良工事の枠の中で実施しているのでしょうか?

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