はじめての実務補習

中小企業診断士

このブログでは、ごく普通の30代男性会社員が9ヶ月と長期の育休取得し、 その期間も生かして独学で中小企業診断士試験に合格した体験を発信しています。

今回は、令和4年度2月に参加した中小企業診断士実務補習について感想など紹介していきます。

実務補習を受ける権利を獲得した二次試験口述試験の感想は、以下の記事をご覧ください!

2次試験口述試験の振り返り
このブログでは、ごく普通の30代男性会社員が9ヶ月と長期の育休取得し、その期間も生かして独学で中小企業診断士試験に合格した体験を発信しています。 今回は令和4年1月に受けた口述試験について紹介していきます。 口述試験の概要 中小企業診断士の...

実務補習とは?

すでに多くのブログが取り上げており診断協会のホームページにも書いてあることなので深くは触れませんが、

どうしたら中小企業診断士になれるの?

中小企業診断士試験に合格しても、診断士として登録されるためには、実際に中小企業の経営診断・助言業務を15日間経験する必要があります。

本業コンサルの方と違い案件取得自体困難なその他大勢のために、実務補習という研修にも近い制度が設けられています。

受講手数料はけっこう高いですが、指導員の形で診断士の先生を呼んだり、会議室を予約するにもお金がかかったりなので、妥当な額かと思います。

実務補習は5日間が1セットなので登録には3セットの受講が必要です。
試験直後の2月には5日間コース(1セット)と15日間コース(3セット、3月半ばまで続きます)があり申し込み時に選べます。
私は3月までの育休中に一気に受けようと15日間コースを申し込みました。

実際の中小企業の社長からのヒアリング、数十ページに及び報告書の作成、そして社長の前でプレゼンと、実際の経営診断・助言業務を意識した本格的な構成で、作業が非常に多いです。
あとパソコン持参必須です。万が一持っていかないと昼間の補習中は戦力外になること間違いなく、さらに家で昼間の分も取り返さないといけなくなるので地獄を見るはずです。

中小企業診断士・実務補習にあたっての準備と心得
実務補習で得られるもの、気をつけなければならない準備と心得を紹介します。実務補習を受ける予定の方はぜひ参考にしてみてください。

実務補習第1クールの感想

名古屋地区の実務補習

さて実務補習の5日間ですが、月〜金勤務の会社員も多いことから、ほとんどの地域で曜日が金・土・土・日・月となっています。
2日目の土曜日の一週間後が3日目の土曜日です。最初の金曜日と最後の月曜日だけ休めばよいですね。

ところが名古屋地区だけ木・金・土・日・月となっています。
初日の木曜日も入れて三日間も休まないといけません。
これひどいですよね。なんでですかね?
まあ文句を言える立場ではないのですが…。

気を取り直して、第1クールの5日間の流れと感想を書いていきます!

事前:主に財務関係の予習

付いてくれる診断士の先生から、受講4〜5日前に診断先企業の概要について連絡がきます。
また経営・営業・労務・財務の担当分けで希望を聞かれます。
ここで私は簿記の知識も生かしたいと思い財務を希望しました。

ここから1日目まで、特に決算書から財務分析することが望ましいです。
つまり財務担当が頑張ります。そうです私です。
育休中なので昼間にできましたが仕事していたら睡眠が削られそう。。。
他の担当については診断先企業のホームページがあれば読んでおくくらいでいいです。

1日目:自己紹介とヒアリング

名駅エリアの会議室に集合。
実務補習でチームを組むメンバーは初対面なので挨拶と自己紹介をします。

他の3人は営業・営業・総務で、技術系は私(開発)だけでした。
会社では関わりの少ない職種ばかりだったので新鮮ですね!

付いてくれる診断士の先生とも挨拶します。
ITコーディネーターの資格もお持ちの先生でした。

午後からは診断先企業に行って現状をヒアリングします。
今回の企業の課題は新規事業の拡大でした。
癖の強い社長でしたが、先生いわく珍しくないとのこと。
経営者というのはいろんな意味で際立った特徴がないとなれないですからね。

ちなみに交通費は自腹なんですが最寄り駅からのタクシー代が痛かった。。。
しかも先生が道を間違えたせいでより高額に。。。
(2人ずつで乗って一人当たり約3,000円)

16時ごろ会議室に戻って、SWOTの洗い出しです。これが18時半ごろまで白熱しました。

定時は17時ですが延長することもよくあるそうです。
まあ定型業務ってわけじゃないし十分ありえることだと今では思いますが、当日は途中から機嫌が悪くなってしまい反省。。。

2日目:診断・助言の方向性を確定

2日目も会議室でひたすら討議。
ここでは診断と助言の方向性についてああだこうだとアイデアを出しあいます。

それにしても初めての実務補習がいきなり事業の多角化、それも無関連に近い多角化って…難易度高いです先生!

こだわるとキリが無いので、ひとまず新規事業の進出は確定して、そのやり方を提案する方向性で決定。
このあたり妥協してくれるメンバーで本当に恵まれました。
定時17時で終了。

2日目と3日目の間:ひたすら資料作成

2日目と3日目の間には七日間のインターバルがあります(名古屋地区)。
ここでWordの報告書を各自作成します。

財務は指標を計算して同業他社と比較してコメントするくらいでテンプレなのですが、それでも初めてだからか5〜6時間かかりました。
他のパートならどれくらいかかるのか、仕事していたら何時に寝られるのか…恐ろしい。

仕事しているほうが時間ないのは当たり前ですが、育休だと細切れで家事・育児が発生して、長時間まとまって作業する暇はなかなか取れませんでした。
育休だからって他の方の分まで作業しようと思わないでください。泣きを見るのは自分です。
そんな物好きは聖人くらいか。

この間はDropboxなどのファイル共有サービスでやり取りしながら仕上げていきます。

3日目:報告書の確認と修正

一週間ぶりに顔を合わせて各自の報告書を軽く読み合わせ。

ここで大幅な修正が入ると翌日までに完成させなければならないので地獄だと思います。
2日目から3日目の間にメールなどでこまめにやり取りしながら方向性を揃えることが大事です。

私たちのチームでも経営・営業・労務はそれなりに修正ポイントがあり翌日まで大変そうでした。
財務?報告書は直すところないのでこっそりパワポ作りはじめていましたすいません。

そんなこんなで18時ごろに解散。

4日目:報告書完成、パワポ準備

報告書は4日目に完成させて印刷・製本です。
ちゃんと進んでいれば各自の報告書を一つのファイルに結合して入力規則など確認するだけ。
印刷と製本はリーダーに任せてしまいました。ごめんなさい!

あとは翌日の報告会に向けたパワポ作りです。
4日目の午後から作りはじめるスケジュールはタイトですが、無地のスライドに報告書と同じ画像をペタペタ貼って少しコメント付けるくらいで大丈夫です。
綺麗なテンプレで作っても実務ポイント増えませんし表彰とかもありませんのでほぼ無駄ですよ。
(メンバーから褒められたらうれしいくらい?)

ここまで来ると後は個人プレーなので定時17時に解散。

5日目:診断報告会

最終日の午前はパワポの発表練習をします。
仕事ではしばらく知っている人の発表しか聞いてこなかったので、久しぶりに新鮮な気持ちで聞くことができ勉強になりました。

いよいよ午後に診断先企業の社長の前で報告会です。
一人20分ずつ4パート、社長からの質疑応答も含め計2時間です。
新規事業のやり方については社長は「そんなもんか」との感想だったのですが(つらい!)、財務分析に関しては素人同然だったので問題点を指摘されてショックだったそうです。
どんな部分であれ少しでも社長のためになれば幸いです。

最後に診断協会に行って修了式?です。
ほかのチームも一緒に参加しましたが、5日間コースの人たちはこれで最後なので修了証書をもらっていました。
私たち15日間コースは3分の1しか終わっていないので、名前を呼ばれて終わり。
あと会長さんと名刺交換しました。

例年は打ち上げをやるみたいですが、コロナ禍でそれは叶わず。
まあ早く帰りたい人もいそうだし結果オーライでは

全日程通じての感想

よかった点は、なんといっても実際のコンサルを体験できたことです。
確かにお金を払ってよかったかもな、と思えました。
仕事でなかなかご一緒しない営業・総務の方々がメンバーなのも、良い刺激と指摘を受けられてよかったです。

大変だった点は、とにかく短期で一定の形にしなければならないこと。
何度も書きますが、もし仕事していたら本当に大変でしょうね。
(育休中でも大変でしたよ!と重ねてアピール)

引き続き第2クールも始まっていますのでがんばります。
予告になりますが、診断士の先生によってスケジュールが大きく異なる事実にすでに直面しています。。。
今回の第1クールみたいにほぼ定時に帰れるのは当たり前ではなかった。。。

実務補習2回目の感想~本当の始まり
中小企業診断士の登録に向けた実務補習15日間コース、真ん中の第2クールの感想です。第1クールとは異なり、あらゆる意味で本格的な経営診断の経験となりました。先生のキャラも大変に濃かった。

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