四日市市の都市計画道路の紹介〜四日市中央線(中央通り)

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現在暮らしている三重県四日市市や周辺の気になる情報も、ときどき発信していきます。

今回は四日市市都市計画道路・四日市中央線の紹介です。

概要

  • 名称:3・1・1号 四日市中央線
  • 車線数:6
  • 幅員:70m

いわゆる「中央通り」です。

近鉄四日市駅を中心として東西に伸び、沿線には公的施設や商業施設が多数存在する、押しも押されもせぬ四日市市中心市街地の東西の大動脈です。

西から、堀木日永線赤堀山城線、国道1号、金場新正線、高浜昌栄線などと交差します。

沿線の見どころ

鉄道駅

ほぼ中央に近鉄名古屋線・近鉄湯の山線の近鉄四日市駅、および四日市あすなろう鉄道内部線のあすなろう四日市駅があります。
栄えているのはこの近辺です。

そこから東に向かい、たどり着くのがJR関西線の四日市駅です。
近鉄側とは比べ物にならないくらいさびれています。駅前には斎場ハローワークしかありません。JRの駅なんだから中心部だろうと思い込んで来た人を絶望のどん底に叩き落としてくれます。
近鉄側へ20分ほど歩く人、急いでいたり心が折れたりしてバスやタクシーに助けを求める人に分かれます。
困ったことにタクシーはいないこともありますが、バスがそれなりに近鉄四日市駅まで出ているので、途方に暮れるほどではありません。

商業施設

駅ビルとして近鉄百貨店四日市店、駅の西側にはトナリエ四日市と大規模商業施設が建ち並びます。
ちなみにトナリエ四日市はちょっと良さげな都ホテル四日市を併設しています。

以下は近鉄百貨店四日市店を右手に見ながら西進し、近鉄名古屋線・近鉄湯の山線の高架下をくぐるところ。

駅の東側の諏訪栄町には四日市市で一番の繁華街が広がります。四日市市に来たら夜はここで過ごしましょう!

公的施設

トナリエ四日市の隣に市民公園市民博物館があります。
さらに西側へ行き、少し北に入ると文化会館があります。

東側へ行き諏訪栄町を過ぎると、総合会館市役所のあるエリアになります。

交通量

市役所より西側では中心部に向かう車がかなり多く通りますが、片側3車線あるので目立った渋滞は発生しません
ただし近鉄四日市駅前には送迎のための路上駐車が多く、なんだかなあという感じです。
南側のバスターミナルの近くにある送迎プールを利用しましょう!

市役所より東側は自動車はまばらになります。JR四日市駅周辺がさびれていることは、ここからも読み取れます。

走りやすさ

私の趣味であるランニングやサイクリングの観点からも評価します。

開通済み区間は全て歩道があり、かなりの幅広なので、ランニングもサイクリングも安全快適です。
市民公園から西側は自転車通行帯も設けられています。

ただ交差する道路も大きいものばかりなので、信号待ちが長く距離の割に時間がかかるのが難点です。

今後の展望

四日市バスタ整備

なんといっても「四日市バスタ」の整備が楽しみです。

中央通り再編事業 - 四日市市

駅直結のデッキを経由して、諏訪栄町の商店街の南側に巨大なバスターミナルが出来るようです。
また中央通りには歩行者中心のにぎわい空間を整備する予定。

中央通り周辺の整備イメージ図を発表 四日市市:中日新聞Web
四日市市中心部の「中央通り」周辺の刷新を考える「中央通り再編関係者調整会議」が九日、同市諏訪町の四日市商工会議所で開かれ、市側が現時点...

この副作用として中央通りを片側2車線に減少させる予定ですが、まあ現在の交通量を思えば、渋滞するほどではないでしょう。

より大きな副作用としては、諏訪栄町から中央通りを渡る横断歩道を全て廃止すること。
バスターミナルを横断させないためにしょうがないのですが、近鉄四日市駅から国道1号まで横断歩道が無くなるのは、中央通り南側からのアクセスが少し不便になりそうです。

出典:「近鉄四日市駅周辺における交通結節点整備計画(概要版)」、四日市市

自動運転技術を活用した公共交通

四日市市では自動運転技術の導入に取り組んでおり、中央通りにて令和4年3月に実証実験が行われました。
公共交通として中央通りに導入されれば、近鉄四日市駅とJR四日市駅の間をタクシーやバスを使わず気軽に行き来できるようになりますね。
最初のうちは間違ってJR四日市駅に降りてしまった人を近鉄四日市駅まで送り届けるのがメインになるでしょう

実証実験の様子
令和04年02月15日 記者会見資料 「まちなかの次世代モビリティ実証実験2nd in 四日市」の開催について | 四日市市役所

西側への延伸

現在は堀木日永線との交差点からわずかに西進したところで止まっていますが、計画上は泊鵤線(中川原通り)までつながります。
かなり住宅が建ってしまっているので、実現するとしてもしばらく先になりそうですが、開通すれば中川原駅の周辺に住む人にとっては便利になるでしょうね。

以下は行き止まりとなっている地点。

四日市市の都市計画道路の紹介~泊鵤線(日永八郷線)
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JR関西線との立体交差化・東側への延伸

東側はJR四日市駅に到達するところで終わっており、こちらは計画の通りです。
さらに東進すると四日市港エリアにたどり着きますが、JR関西線を横断する道路は少なく渋滞の原因にもなっています。
JR関西線と立体交差したうえで中央通りを東側に延伸すると、交通状況が改善するのでは、と妄想する方は私以外にも何人かいらっしゃることがインターネット検索だけでもわかります。

ただ中央通りを高架にして越える形にすると、すぐ東側の国道23号と平面交差するだけの距離的余裕が無いように思えます。
かと言ってJRを高架化するには関西線だけでなく伊勢鉄道線や貨物線も合わせてとなるので、事業費が膨大になります。加えて、JR東海は関西線への投資にやる気がないので、鉄道事業者との合意や財源の確保には相応の時間を要するでしょう。

せめて歩行者の動線を確保するためにも、JR東海には南海トラフ地震で倒壊する前に老朽化した四日市駅の建て直し東口の開設くらいは頑張ってほしいものです。

中央通りから話が逸れ、失礼いたしました。

「JR関西線とJR四日市駅の高架化」を実現するためには何が必要なのか?
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