四日市市の都市計画道路の紹介~赤堀山城線(西浦通り)

暮らし

現在暮らしている三重県四日市市や周辺の気になる情報も、ときどき発信していきます。

今回は四日市都市計画道路・赤堀山城線の紹介です。

概要

  • 名称:3・5・31号 赤堀山城線
  • 車線数:4(赤堀~午起末永線)、2(午起末永線~山城 ※未開通区間を含む)

赤堀から三滝川あたりまでは「西浦通り」の愛称が付いています。

始まりは中心市街地を通る立派な幹線道路ですが、やがて車線数も減り地域路線化し、どんどん登って山を抜けていったと思ったら最後は団地にたどり着く、沿線風景と合わせて路線形態もコロコロ変わるカメレオンのような路線です。

(赤堀~小杉町のルートのみ掲載)

沿線の見どころ

赤堀〜中央通り

起点は赤堀、千歳町小生線(松本街道)との交差点です。千歳町小生線は暫定区間でありかなり狭いので、そこから赤堀山城線の4車線に入ると2路線のギャップに驚きます。

四日市市の都市計画道路の紹介~千歳町小生線(臨港通り、松本街道)
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北進すると西側(少し中に入りますが)に鉢ノ葦葉というラーメン屋があります。四日市市でも指折りの名店で、常に行列が絶えません。メインは塩ラーメンです(醤油ラーメンもあります)。ラーメン好きはぜひ。

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さらに北進すると、鵜の森の町内を通ります。近鉄四日市駅に近く静かな住宅地ということで人気も家賃も高いエリアです。やがて四日市中央線(中央通り)にたどり着きます。

四日市市の都市計画道路の紹介〜四日市中央線(中央通り)
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中央通り〜三滝川

中央通りを過ぎると、今度は安島の町内です。やはり近鉄四日市駅に近く、鵜の森よりはオフィスビルが多い印象であるもののマンションもいくつかあり高価格で取引されています。

近鉄湯の山線の高架、続いて稲葉町大井手線(柳通り)を過ぎると、愛称の由来にもなった西浦の脇をかすめていきます。オフィス、商業施設、住宅がバランス良く並んでいます。

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ここでは西側にそにどりというラーメン屋があり、鉢ノ葦葉に負けんばかりの人気で繁盛しています。醤油ラーメンが基本です。一口目は少し濃く感じる醤油も、食べ進めるにつれて麺と絡み絶妙な味わいになります。

三滝川〜海蔵川

三滝川を堀木橋で渡ると東側に満殿の湯があります。市中心部に最も近いスーパー銭湯です。川原町駅周辺の住宅街を抜けていき、やがて海蔵川を越える末広橋の手前、午起末永線(橋北通り)との交差点で2車線となります。4月初めには海蔵川の北側の桜並木が満開となり、県内屈指のお花見スポットとして多くの人で賑わいます。

西浦通りと海蔵川の桜
四日市市の都市計画道路の紹介〜午起末永線(橋北通り)
四日市都市計画道路・午起末永線の紹介です。距離は短いですが、海蔵川と三滝川に囲まれた橋北地区を、東西方向の全域にわたって走る(現時点で)唯一の都市計画道路です。

海蔵川を渡ってすぐ左側(西側)には三重県工業研究所窯業研究室があります。窯業製品、つまり焼物の試験研究やデザイン開発を主な業務としているとのことです。特に県内の企業と共同研究や受託研究をすることもあるそうで、自社では研究開発するリソースの無い窯業の中小企業にとっては有力な連携先と言えそうです。このあたりは萬古焼という焼物が有名なので、三重県としても力を入れているのですね。

三重県|工業研究所:三重県工業研究所窯業研究室
三重県庁の公式ホームページです。報道発表資料や更新情報、県政スケジュールなど県民の皆さんにお知らせしたい情報を掲載しています。

海蔵川〜小杉町〜山城

やや北東に進んでいた道路も、海蔵川の手前から北西方向に曲がります。海蔵川を越えるとなんだかのどかな雰囲気が出てきます。東側は住宅地ですが西側は田畑です。2車線ですが車道の路肩もだだっ広く、やろうと思えば4車線へ簡単に拡幅できそうです。まあそこまでの交通量はありませんが。

途中に阿倉川西富田線との交差点があります。阿倉川西富田線から赤堀山城線に抜けるルートは富田エリアから国道1号を避けて南進するルートとしてけっこう重要なので、交通量がかなり多く渋滞も発生している交差点です。

四日市市の都市計画道路の紹介~阿倉川西富田線
四日市都市計画道路・阿倉川西富田線の紹介です。中心市街地より北方に位置する複数の住宅街を結ぶ生活路線です。比較的新しく作られた路線で、途中では田園風景も楽しめます。

さらに北西に進むと泊鵤線との交差点、小杉町にたどり着きますが、ここから計画と異なるルートとなります。実は北の小杉新町に開通済みの区間が少しだけあるのですが、そこまでのルートが整備されていません。さらに小杉新町から先も再び途切れ、離れたところで三重県道622号小牧小杉線の一部として開通しています。そこからは赤堀山城線としての終点である山城(やまじょう)までつながっています。

四日市市の都市計画道路の紹介~泊鵤線(日永八郷線)
四日市都市計画道路・泊鵤線の紹介です。計画通り開通している区間のほうが短いのに、4車線化という壮大な夢を抱えている、理想と現実のギャップが楽しめる長距離路線です。

ランニング・サイクリングの走りやすさ

※歩道は歩行者優先です。自転車通行可の歩道でも、自転車はゆっくり走りましょう。

赤堀から市中心部はもちろん、海蔵川を越えてもしばらくは広い歩道があり、ランニングは非常にしやすいです。長時間の信号待ちとなる交差点も中央通りと柳通りくらいで、あとは我慢できるレベルです。

サイクリングも歩道を走るぶんにはおおむね同じですが、どういうわけか柳通りから三滝川の手前までは歩道がガタガタで自転車だと非常にストレスです。いちおう当該区間には車道に自転車通行指導帯は描かれていますが、路肩が無い区間なので自動車には注意が必要です。

小杉町に入るあたりで歩道が消滅しますが、そのまま道なりに進むと交差する環状1号線方面へと進んで垂坂や羽津へとアクセスできるため、ランニングやサイクリングにも悪くないコースです。

小杉新町の開通済み区間は歩道があるものの、そこまでのアクセスは悪くあまり使えないでしょう。三重県道622号小牧小杉線としての区間は基本的に歩道が無いのと、北行きはどんどん登っていくのでかなりしんどいです。

今後の展望

変則交差点の改良

海蔵川を越えて北西に進む途中に阿倉川西富田線との交差点があります。ここは変則交差点となっており、渋滞の原因となっています。

ここを直交交差点に改善する工事が令和3年度より開始されています。まずは赤堀山城線を北東側に仮に移設したうえで、並行する堀川に橋梁を整備する大がかりな工事です。完成は令和4年度中です。

令和4年7月の様子。自動車は右側の仮線を通り、本線は嵩上げと舗装が進む
令和4年11月には仮線から本線へ切り替わった

小杉町から小牧小杉線までの接続

小杉町から小杉新町まで、および小杉新町から三重県道622号小牧小杉線までの区間は未開通です。が、実際には近くの道路に迂回すればたどり着けますし、深刻な渋滞が発生しているわけでもないので、未開通区間の開通は実現性が低いでしょう。

…と思いきや令和5年現在、三重県道8号四日市鈴鹿環状線から三重県道622号小牧小杉線(日永八郷線)までの区間が新設工事中です。見る目がありませんでした…。日永八郷線との交差点から北上してまもなく北勢バイパスにも接続するという意味ではメリットはありそうです。

北勢バイパスに併せて赤堀山城線の一部区間が新設工事中
四日市市の都市計画道路である赤堀山城線について、令和5年3月現在、未開通区間の新設工事中です。

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