四日市市の都市計画道路の紹介〜子酉小林線(笹川通り)

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現在暮らしている三重県四日市市や周辺の気になる情報も、ときどき発信していきます。

今回は四日市都市計画道路・子酉小林線の紹介です。

概要

  • 名称:3・4・13号 子酉小林線
  • 車線数:4(塩浜街道〜四日市四郷高校東交差点)、2(四日市四郷高校東交差点〜小林町)

笹川通り」として知られています。海側では産業道路としての顔、山側では住宅街と商業地域を結ぶ幹線道路としての顔を合わせ持ちます。

沿線の見どころ

塩浜街道〜国道1号

起点は塩浜街道との大井の川町交差点です。路線名称にある「子酉」とは起点の地名だと思うのですが、現地には特に標示などは見当たりません。

大井の川町交差点からは蛇行するように進んでいきますが、これはすぐ西で塩浜貨物線と近鉄名古屋線を跨線橋で越えるので、その高さを稼ぐためと思われます。この跨線橋の前後は4車線にも関わらず幅員18mと狭く、運転には注意が必要です。再び地上に降りると、国道23号と交差します。

国道23号との海山道一丁目交差点の先は工業専用地域となっており、パナソニックや味の素、三菱ガス化学など大きな工場が両側に広がります。その途中で今度はJR関西線を越える跨線橋を走ることになります。この跨線橋の前後に至っては幅員16mと4車線とは思えないほど狭く、トラックも多く通るので私のような小心者はおびえながら運転することになります。

みたび地上に降りてから少し進むと、国道1号と交差します。

国道1号〜泊鵤線

国道1号の前後からは商業施設がにわかに増えてきます。

東海道と交差し、続いて四日市あすなろう鉄道内部線と踏切で交差すると、堀木日永線の終点でもある交差点に到達します。

四日市市の都市計画道路の紹介〜堀木日永線
四日市都市計画道路・堀木日永線の紹介です。距離は短いものの、全線が計画通り開通済みです。たくさんの住宅街の間を抜けていく路線で、商業施設は多くありませんが、ランニングやサイクリングには非常に適しています。

引き続き西に進むと、北側にらんまんというラーメン屋があります。中華そばの醤油や塩ももちろんおいしいですが、スープをかけていただくお茶漬けが特徴的です。笹川通りは他にもラーメンマイアミAurumといったラーメン屋が並んでいて楽しいですね。

さて次に交差するのが泊鵤線(日永八郷線)になります。この交差点の角に立つ513BAKERYは三重県で誕生したベーカリーチェーンで、四日市市では唯一の店舗です。

四日市市の都市計画道路の紹介~泊鵤線(日永八郷線)
四日市都市計画道路・泊鵤線の紹介です。計画通り開通している区間のほうが短いのに、4車線化という壮大な夢を抱えている、理想と現実のギャップが楽しめる長距離路線です。

泊鵤線〜小林町

四日市南高校やMEGAドン・キホーテを通りすぎると、愛称の由来にもなった笹川の入口になります。環状1号線(三重県道8号四日市鈴鹿環状線)と交差します。

環状1号線との交差点
四日市都市計画道路の紹介~環状1号線
四日市都市計画道路・環状1号線の紹介です。計画上の延長が15km近くに及ぶ文字通りの広域路線で、全通すれば南北交通のバイパスとして期待されます。

さらに南下すると、笹川団地と呼ばれる巨大な住宅街に入ります。戸建ても集合住宅もものすごい世帯数です。とはいえ古い住宅街で子どもの数が減少してきたのか、2つあった小学校が近年1つに統合されたりしています。

笹川を過ぎた八王子町交差点から三重県道44号宮妻峡線の一部となりますが、このあたりになると大きな商業施設は無くなって住宅地が広がる沿線風景となり、四郷高校の手前で4車線から2車線に減少します。その後、住宅団地の高花平を横に見て、終点の小林町に到着します。

ランニング・サイクリングの走りやすさ

ランニングに関しては、4車線の区間は歩道が整備されており危険は少ないです。ただし国道23号から国道1号までは北側の歩道を走ることを強くおすすめします。国道23号から跨線橋にかけては南側の歩道が存在せず、跨線橋から国道1号までも南側には狭く段差の大きい歩道しかありません。

北側の歩道を進んでいくと何やら暗く怪しげな空間に吸い込まれていく
その先にはかろうじて舗装された歩道があったとさ
階段を上がっていくと…
跨線橋からJR関西線を臨めます

同じ理由で、塩浜街道から国道1号までの区間を自転車で通るのはおすすめできません。跨線橋に隣接する歩道は歩道橋=階段で上り下りするため、自転車が通ることはできません。かといって車道を通るのも路側帯が非常に狭く、トラックなども多く通るため非常に危険です。

国道1号から西は十分な広さの歩道がありランニングには快適です。歩道がややガタガタしているので、自転車は車道を走ってもよいかもしれません。このあたりは路肩もそこまで狭くないです。

中心市街地から10km程度のランニングをする場合は、堀木日永線→笹川通り→塩浜街道・国道23号 と巡るのがちょうどいいです。ほとんど歩道もありますし。

今後の展望

ネック交差点の改良

四日市市が令和3年度に公表した道路整備の方針において、日永八郷線(泊鵤線)との交差点が容量超過とのことです。今後はまず改良した場合の効果を調査して、もし効果が認められれば交差点の改良に取り掛かるとのことです。具体的な改良手段は不明ですが、たとえば右折レーンの延長などでしょうか。

4.道路整備の基本方針

(中略)

(1)基本方針及び整備対象路線等

(中略)

基本方針③ 通勤などピーク時の交通集中対策

(中略)

3)交通量の減少は確認されたが容量超過が解消されない現在ネックとなっている交差点について、交通量調査などを実施し、改良による効果が確認された場合は改良に取り掛かります。また、市管理外の路線との交差点についても関係者と連携し改良に取り組みます。

(中略)

子酉小林線×日永八郷線交差点

道路整備の方針について(令和3年度~) | 四日市市役所 (yokkaichi.lg.jp)

一部区間の4車線化

山側に向かう途中、三重県道8号四日市鈴鹿環状線との交差点の手前で片側2車線から片側1車線に減少し、交差点で左折・直進・右折の3車線となった後、再び片側2車線に戻ります。おそらく四日市鈴鹿環状線へ左折・右折で流入する車が多いため専用車線を設ける必要があり、その影響で直進車線が1車線のみとなっているためと思われます。四日市市も都市計画道路の見直し評価において継続との判断をしており、いつかは完全な片側2車線となることが期待されます。

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